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2003-04-01

ウソを考えるのも面倒くさい。

この人物のオモテとウラ 江畑謙介(軍事評論家)(ゲンダイネット / infoseekニュース)

「東大入試は学園紛争で中止→海上自衛隊の幹部候補生試験を受け、身体検査で不合格→民間の会社にも勤めたが、8カ月後に大学院に入り直して博士課程を修了」。

いまでは「エヴァ」「ベレー」と親しまれている彼にもいろいろあったのね。やはりオタクはニッチなところにはまっていくしかないのか。

フランス「ドビルパン外相」のモテ方(ゲンダイネット)

こちらは落ちこぼれを経験しつつもメインストリーム。いいよなぁドビルパン。ドビルパンの「ド」は元貴族の象徴です。英語もぺらぺら。超モテそう。大事なのは「信念」「自分流」「度量」らしいですよ。

_ はてなアンテナ埋め込みをやめてみたら、負荷率ゼロに。やはりか……今日は改善したものを埋め込んでみよう。


2003-04-03

_ アルカディア

B00005HIW4テストに行くため家を出る直前、切ない気分になりたかったのでキリンジ『アルカディア』をかけたら、頭にこびりついてしまった。なぜか「光るやいなや/消える彗星のコース/満月を射止めて/血にうえた僕は笑う」の部分の出現率が特に高くて、問題を解いている間もずっと「ちに〜う〜えた〜ぼく〜はわ〜らう〜♪」とリフレインしつづけていた。

ずっと切なかった。

結果も切なかった*1

*1 キリンジのせいだと言いたいのではありません、念のため。

_ また負荷率が高まってる……LWPってそんなに負荷かかるのか、それとも改造の仕方がよくないのか(こっちのほうがありそう)。とりあえず再度中止。Socket にしたほうが軽いのかな。


2003-04-05

_ タイアップ特集「花とアリス」 − goo映画特集

「花とアリス特別篇 Filming H&A Vol.1」5月6日発売か。知らなかった。まだ先だな……忘れそう。

ていうかこれにもgoo=NTT-Xがからんでると(参照)。最近、NTT系はショートフィルムとか自主製作とか映像に熱心すね。

_ 「ちびまる子ちゃん」の新エンディング

ミュージックマシーンより。さくらももこ作詞、忌野清志郎作曲「宇宙大シャッフル」。スポニチの記事では「まる子も反戦!」と「反戦」が強調されてるけど、歌詞を見るとそんなことは問題じゃない。

「ブッ壊れたビルを月が見てるよ 爆破された街でネコがないてる」
「血の流れた砂を風が運ぶよ 引き裂かれた場所で花が揺れてる」
「21世紀なら なんでも出来るはずだろ? アース魂 合体させるんだ」

宇宙大シャッフル、アース魂……さくらももこ、やってくれます。放送は明日からだけど、予定があって見られない。見たいなぁ。

_ 乳首のイエス様

1573228583「クリ★ツーリスト」が話題になってたので、そのまま villagebooks でフィクションのラインナップを見ていたら、「乳首のイエス様」というタイトルで笑ってしまい、手が止まる。

「アバウト・ア・ボーイ」のニック・ホーンビィが編集してて、ほかに「トレイン・スポッティング」のウェルシュとかが書いてる、(たぶん)普通の短編集なんだけどね。表題作はホーンビィのもの。

原題は "Speaking With the Angel" だった。「乳首のイエス様」は収録作 "Nipple Jesus" で、まんま。正しい判断でしょう。

_ ジンジャー

で、ジンジャー*1は誰も買わないの?






*1 セグウェイです。


2003-04-06

_ サダムが街頭に現れた(ArabNews)

ってさ。ビデオ映像だそうですよ。

影武者だか本物だか偽造だか知りませんが、いまにも10コインブロックを叩きそうなポーズを決めてます。配管工になればいいのに。

_ さてさて、しばしネットに飽きているうちにウェブログなんつーものが出てきていたのねーとジジイな感慨にひたりつついろいろ見たりマネたりしてる昨今ですが、いま思うところをメモメモ。つーか splash! のdemiさんの連載を読んで思ったことなんですけどね。いまは良いかたちで解消しつつあるという「weblog vs 日記」抗争みたいのがあったわけですよ、んでこの論争の核にありそうなものを深い検証もなくとりあえず勘だけで言ってみようというわけです。

草創期の weblog はニュースとか話題をフィルタリングする役割が中心であったと。んで、そういう人たちがコミュニティを作っていたと。一方で Blogger が登場し weblog 開設が一気に手軽になったおかげで、個人の日記が増えちゃって、単なる日常の垂れ流しではないことをひとつの指標としていた weblog な人々は違和感を覚えて……という流れがありました。

で、日本にも日記サイトにまつわる論争はいろいろあったわけで、「日常垂れ流しで他人の役に立たない」という部分が批判されることはおそらく未だに根強くあって、アメリカでも日本でも議論が起こるのはこの点なんだなぁと思わされたわけです。日本の場合は「weblog vs 日記」とまで役割がはっきり分かれて先鋭化したわけではなく、「テキスト/日記サイトはいかにあるべきか」みたいな話だったと思うんですが。

で、ですよ。ここまでにいくつか出てきたの「コミュニティ」が、あらゆる議論のきっかけになってますよね。初期 weblog の人々は、 Bogger の登場以前から潜在的に「日記とは違う」という点を意識していたんだと思います。同時に、「日記」側からの反発もあったんでしょう、きっと。

コミュニティのしがらみから解放されることがインターネットの魅力のひとつだと考えている僕としては、敵を想定するほど強固なコミュニティをわざわざ形成しようとする気持ちがいまひとつわからない……という点に、「日記」と「weblog」という区分けが成立してしまったひとつの要因があるんだと、思ったわけです。

ここには2方向のベクトルがあります。積極的にコミュニティを作ってゆきたいと考える人々と、ただ自分の生活を淡々と記すだけでそれなりにオッケーになってしまう人々がいるというわけです。「とにかく他人の役に立って人気者になりたい」タイプと、「見てもらいたくないわけじゃないけど、そんなに人のことばかり考えててもねェ」と思うタイプが、ネット上にもいると。この対立も永遠ですね。これを「weblog型」と「日記型」と言ってしまいます*1

んーとええと、ここから先が分岐しすぎて収拾つかなくなったのでいったん終了。ああ、ひどいな。

*1 問題あるのはわかりつつ。


2003-04-07

_ one word

一日一つ示される英単語について60秒以内で書いたものを登録してみんなで読みましょう、というサイト*1。おもしろいー。まだはじまったばかりみたい。英語の勉強にもよし。

"Word of the Day" (Dictionary.com) がヒントになってるらしい。一人が書くのはよくあるけど。ちなみに60秒を過ぎても修正できるみたいだけど、しない方向で。グッズもあり。

*1 「ものすごい勢いでこの言葉について思うことを60秒で書いていくスレ」。実際、かなりものすごい勢い。


2003-04-08

_ [漫画] 木村紺『神戸在住』

4063211371「月刊アフタヌーン」2003年5月号*1。海洋堂作のフィギュア「寄生獣 ミギー」もさすがの出来だったのだが、今月は何といっても木村紺『神戸在住』が良かった。

中国系移民の林浩リンハオ君が抱える葛藤と、それをきちんと知りたいと思いながら、彼を思うからこそ踏み込むことを躊躇してしまう和歌子ちゃん(林浩君の恋人)の話。せつねぇ。

でも、いきなり今月だけ読んだらそれほどインパクトのある話じゃないかもしれなくて、この漫画に触れつづけて「馴染んで」いることが大事な気がする。単行本で読むとさらに面白いと思うんだけど、まったり浸れすぎそうで手を出しづらかったり。

フランスからの留学生エリック・ワイス君は「遠く、ユダヤ人の血を引くという」ところがまた……。

*1 画像は単行本4巻

_ [web] tDiary プレビュー機能

tDiary 1.5.3.20030406 (スナップショット版)から搭載されたプレビュー機能が便利。これで一日に何度も更新(修正)してアンテナで上がりまくるということも少なくなる、と思う。


2003-04-10

_ 500系のぞみはすげえカッコ良かった。ここで血が騒ぐ自分は男の子なのかなぁと思った。

「通常時からキメキメらしい」という噂も聞いていたのだが、たしかに名鉄東山線に乗っている若い女子は平均して塗りが気合入ってる印象。でも「キメキメ」ってほどではなく、むしろあまり変わらないかも。どちらかというと表参道のほうが、エキセントリックな域に入っている人々がいるぶん怖い。

ういろ屋の店員においしいきしめん屋を尋ねてみるも、ピンチではじめて来たとのことで情報は得られず。仕方がないので地下街にあった普通っぽいきしめん屋で食べてみたのだが、それでもぜんぜんおいしかった。恐るべし。ちなみにシーモネーターはいなかった。

帰りは700系ひかり。500系に比べると野暮ったいが、アヒルまたはカモノハシのようなフォルムも捨てがたい。

疲れ方が東京に行ったときとあまり変わらない。文明ってかんじ。


2003-04-12

_ あまりにもあまりにもオリジナルすぎる履歴書を また破りたくなる

自分のやってきたことにそれほどの価値がないと言われてしまうのは、なかなかきびしいものである。

「努力」を質と量の側面に分けることができるとすれば、それは質だけでもいけないし量だけでもいけないものだ。質の悪い努力がたくさんあっても密度は薄いし、質が良くても量が足りなければ意味はない*1。だがその質と量のどちらをより評価するかという基準・配分にばらつきがあり、そのことが「評価」という行為を難しいものにしている。

特に「質」の側面は曖昧で、二つの意味を持っている。それは先にも出た「密度」という意味での質と、それがどのような方向への努力なのかという意味での質だ。前者を「効率」として、後者を「価値」であるとしよう。

「価値」が評価のポイントになってくると、問題はより複雑になる。求められる的の中心にどれだけ近いかが評価のポイントになれば、とたんに勝負は息苦しくなってくる。ただ闇雲にボールを投げるだけでなく、ストライクゾーンに入れなければならない。そのストライクゾーンは明確ではなく、評価者の主観に左右され、それを読むことも必要になってくる*2。だから、どちらかといえば「量」だけを測るほうが公平だと言えるだろう。

でだ。そういう難しさはよくわかるというか、仕方がないことなのだと納得もする。それでもまだ納得できないのは、上で言ったようなことのうち、どれが適用された上でダメだったのかがわからないことに、なのだ。それによって、受けるダメージも大きく違ってくるし、わからないままでは、改善しようにも意志が空を切るばかりだ。雲をつかまされているような。もしわかったとしてもいままでの努力を水増しすることはできないけど、でも気になる。

*1 この量と質がほどよくマッチした先に表れるのが「結果」とか「実績」で、その「結果」や「実績」をもとに「努力」の質と量を推測するのが結果主義だと言えるだろう。「努力」を見るよりも判断の基準として明確にも見えるが、しかしある「結果」に対してどれだけの「努力」が必要かを測ることは相変わらず難しいので、ここにも曖昧さは残る。結果を出せなかった努力が結果を出したそれよりも質・量ともに優れていることもありうる(と思う)。

*2 この点は、現実には社会的価値基準=「常識」(これも曖昧だが)をもとにして測られることが多いので、ある程度までは読むことができる。当然ながら、犯罪に費やした努力は普通ならまったく評価されない。

_ きみのした努力をみとめないままで 僕の努力をみとめてほしい

でも拒否されて痛がっている自分も、誰かにそういうことを言ったり、行動で間接的に表現してしまったり*1することはやっぱりあるもので、そうしたことにまつわる自と他の関係とか矛盾とかに身をよじりはじめたらそれだけで今日が終わってしまった。

努力の質が悪い*2

*1 ときには意に反してそう解釈されてしまったりする……場合は、この主題と微妙にズレている。

*2 「しつ」と読んでも「たち」と読んでも意味が通じます。

_ ここ数日、負荷率がゼロになったり高くなったりを繰り返している。ページビュー数はそれほど大きく変化してないので、ここの問題っぽい。うーん、 amazon.rb で画像を引っぱってくるときの負荷が大きいのか?


2003-04-13

_ よしもとばななの日記をしばらく読んでるのだが、まさに「日記」そのもので、日常をさらけ出しているところがすごいなぁと思ってしまう。とりつくろうとか隠すとか、そういう作為がない。だからこそ、よくわからなかったり感情移入できない部分も出てくるのだが、ごちゃごちゃと考えながらよくわからない日記を書いている素人から見ると、まじめに普通に日記を書いているところがうらやましかったりもする。

町田康の日記は正岡子規『仰臥漫録』のような簡潔さで、またよい。俳句はないけど。ずっと読んでると、わからなかった用語の意味が少しずつわかってきておもしろい。


2003-04-15

_ 「『MOTHER』の気持ち。」(ほぼ日刊イトイ新聞)

開発中止に至ったときの座談会記憶も、まだ残っている。やたら面白かった。このとき岩田聡氏は、まだ社長じゃなかったんだな。

さて、何が語られるのか、気になるところ。さっそくアンテナに追加した。

_ いままでIEで新しいウィンドウを開くのに「右クリック→新しいウィンドウで開く(N)」という手順を踏んでいたのだが、Shift+左クリックだけでいいことを、今日はじめて知った。ちょっとショック。まぁシフト押すと両手を使うことになるので、右クリックも使うだろうけど。


2003-04-17

_ 松井でもおれに勝てない 人生をフルスイングで棒に振るなら

今学期の時間割を決めたのだが、ひとつ授業を登録し忘れてしまった。卒業に支障が出たりはしないけど、最近、こういう物忘れが激しくて困る。

きっと就職ガイドを真に受けて「自己分析」なんてことをやってしまったのがまずかったのだろう。今のことよりも、過去の記憶のほうが鮮明になり、ぐいぐいと前に押し出されてきて、今のことをうまく考えられない。以前たくさん考えたこと、優越感とか劣等感とか思い上がりとか謙遜とか、考えないようにしてうまくいっていたこととか、そういったものに覆い被さっていたかさぶたがはがれてしまったような気がする。そこから出てくるものに振り回されているうちに、気がつくと一日が終わっている。

こうして再び、人生をフルスイングでホームランにしてしまうんだろうか。

_ 「不健康であるためには健康でなくてはならない」(村上春樹)

「文學界」2003年4月号(文藝春秋社)、村上春樹ロング・インタビュー「『海辺のカフカ』を語る」が面白かった。

 僕は専業の小説家になってから二十年くらいになりますが、ずっと一貫して、早寝早起きして、身体を鍛えて、節制して、ということを意識してやってきました。肉体労働者的になるっていうか、僕は思うんだけど、どろどろした闇の領域みたいなところに行き着くためには、フィジカルに鍛えていないとどうしようもないんですよね。あくまで僕自身の小説の世界のことを考えれば、ということだけど、不健康であるためには健康でなくてはならないという、逆説的なテーゼに行き着くわけです。こっちが弱いと、暗闇の中を歩き回るという作業に負けちゃうんです。そしてある種のとくべつな非現実的な領域には、日々のルーティンを通してしか辿り着けないんです。

煙草で抑えたりごまかしたりするのはやめて、生活リズムを整えて、適度に身体を鍛えればいいのかなぁ。

あと、いま自分が「不健康」なままでいられるのは、ただ健康なおかげで、不健康になれば「不健康」ではいられないというのもわかる。

_ 400叩き

あともう一つ、これに関係してるようなしてないような、最近気づいたこと。

以前、フランソワ・トリュフォー監督『大人は判ってくれない』(1959)を見たときに、「普通だし、なんとなくよくわからないなー」という印象ばかりが残っていて、名作だと言われる理由もわからなかった [2002.3.7]。でも最近、この映画の原題が "Les Quatre Cents Coups" だと知ったら、すっきりと腑に落ちた。あの映画、大人の存在はそれほど大きくないし、ぜんぜん『大人は判ってくれない』っていうかんじじゃなかったから。どうやら日本語のタイトルに引きずられすぎていたようだ。

"quatre cents" は「400」のこと。 "coup" というのは「打つ・殴る・叩く」という意味で、そこから物理的・精神的な意味での「衝撃・ショック」とか、さらに転じて「試み・企て・いたずら」のような意味にも使われるらしい。

直訳すると「400回叩く」なんだけど、その "coup" の意味がすべて流れこむ。だったら、すごくわかるのだ。いい映画だと思い直したし、もう一度見てみたくなった。

と思ったら、まったく同じ感想を持った人がいた。「インパクトがありすぎるだけに視座を特定してしまう、この邦題」ってのは本当にそうで、裏腹なものだ。収益とか広い目で見れば成功した邦題なんだろうけど。


2003-04-18

_ [漫画] 小川彌生『きみはペット』(講談社)

4063259188ドラマも始まったようだけど、ここでは原作について。とりあえず3巻まで読んでみた。ええと最初のうちにきちんと言っておくと、面白かったです。絵もかなりうまい。

外見もよくて真剣にダンスをやっていて魅力的でリラックスできるけど地位や金は持ってない男と、能力があって金も持ってて外見もいい*1けどどうしても緊張を強いられる男の間で、スミレ(主人公)は迷う。

スミレは、キャリアウーマンで美人で「固そう」「強そう」って印象を持たれているけど、その実、弱い部分も持っている。でも、それを誰にも気づいてもらえず、自分からうまく表現することもできないまま、いつも孤独を感じている*2

「彼氏」の前では素直に弱さを出せないけど、「ペット」の前では素直になれる。

という、理想と現実をうまくミックスした漫画。なんというか、事前の番宣番組で聞いた「恋愛という緊張関係を避けたがることからペットを求め……」という分析はちょっと的を外している気がした。普通の上手な恋愛漫画、典型的な三角関係もので、それほど革新的な点はないという気がしたから(だからきちんと面白い)

んで、モモに関してはあまり「ペット」ってかんじじゃないと思えてしまった。状況をコントロールして楽しむことである関係の中に居場所を求めようとしてしまうモモに「諦め」の空気も感じた*3。さらに、やっぱり主人公は贅沢だと思ったし、選択を留保しつづけることに甘さや苛立ちも感じた*4し……という、いつもの展開もありつつ。

なんか「Kiss」のページを見てみたら、

「ハスミの子なの」……。蓮實先輩の同僚・千菲(チンフェイ)に告げられたスミレ。一方、東京のモモはルミちゃんと……。どうなるスミレの恋!? 波乱の香港編、第2弾!

というアツげな展開に! 気になる。つか、香港編になってるのね。

*1 これは女性向け漫画では絶対条件なので略してもいいけど。

*2 『彼女と彼女の猫』だ!! ……これ、女性の孤独を描く視点の男女差を見ながら、改めて考えてみたい。

*3 いちばん頭がいいのはモモで、それは以前予想した通り「狡猾なヒモ」の姿と重なる部分がある(動機付けが金だけかどうかという点では異なるかもだけど、結果/行動はかなり近い)。「スミレ→モモ」という方向ではコミュニケーションが成功しておらず、成功している(意志を読みとり、的確に応じている)のは「モモ→スミレ」という一方向のみ。むしろ「ペット」にされているのはスミレだというほうが話がわかる。
 「きみはペット」と最初に宣言するのはスミレだが、その裏で実はモモの言葉なのだ……なんて思うのは深読みしすぎだろうか。

*4 ハマる徴候。

_ 昨日も一件、説明会が入っていたのだが、二日あるうちの別の日付を間違って記憶していたことに気づかないまま、フイにしてしまっていた。学校のほうで履修だのゼミの仕事だのがあって頭が混乱していたとはいえ、説明会のチャンスをすっぽかしたのはもう2回目になる。本気でまずい。

_ 岩井俊二監督TVCM「ライフカード」第2弾 広末涼子編

キター。見てしまいました。前の窪っちよりはだいぶ好感もてますが、やはり……。

_ モテたい

モテたいomolo.com「モテたい」Tシャツ購入を予約してみた。





2003-04-19

_ 疲れる。なにもできなくて立ち止まる。景色だけが前に流れていく。それを見ていると自分も一緒に前に進んでいるような気になるのだが、足はうごいてくれなくて、そのまま倒れてしまう。起きあがれないまま、眠くなる。

つぎに目が覚めると、景色はがらりと変わっている。自分がどこにいるのかわからなくなっている。


2003-04-20

_ モテたい 製品化決定

モテたいomolo.com「モテたい」Tシャツは購入予約が20枚に達し、製品化されることが決まった模様。この夏はこれで攻め込んでいきたいと。



_ tDiary でも Trackback

tDiary でも Trackback を受けることができるようになってるんですね。なかなか楽しそうでよい。

_ 参照や引用を自動的に送って受けて相互リンクをつくる規格が統一されるってーと、それを自動で集計してWEBの参照関係がリアルタイムに視覚化されるようになったりして、ってすでにそれと似たようなことは Google の PageRank を代表としていろいろ試みられ実現しているわけだけども結局のところそうした試みが示すであろうものはやはりWEB上にも階級や権力構造が現れ自己を再生産・強化してゆこうとする事実だったりするのかなーと思ってちょっぴり悲しくなってみたりするが決して Trackback が悪いってことはない。

といってもネットは現実よりよほど流動的だろうけど。WEBページ権力論を文系側からやってる人はいないかな。


2003-04-22

_ まず、すべての価値判断をどっちでもいいと判断する。次に、価値判断に対する価値判断もどっちでもいいと判断する。すると価値判断に対する価値判断に対する価値判断が出てきて、さらに価値判断に対する価値判断に対する価値判断に対する……と、ずっと続く。なので、するにまかせて放っておく。そのまま止まる。


2003-04-23

_ 塚本晋也『六月の蛇』(マガジンハウス)

483871422X筆記試験を受けたあと、ゼミで聴きに行く講演まで4時間くらいあった。試験が有楽町だったので映画を観ようと思っていたのだが、体が空いたのが14:30ごろで、「有楽町ならこれかなー」と考えていた『ボウリング・フォー・コロンバイン』と『ぼくんち』、次点の『ドリームキャッチャー』の開始時間はもう過ぎていた。ちょうどいいタイミングだったのは『スピリット』と『クレヨンしんちゃん』で、特に『クレしん』は観ておいていいかなーとも思ったのだが、しばらく本を読んでいなかったので読書でつぶすほうを選ぶことにした。

さっそく三省堂に入って店内を物色していると、「塚本晋也サイン会」の告知ポスターが貼ってある*1。これはサインをもらっておかなくては。迷わず『六月の蛇』を買って整理券をもらう。見てみると、通し番号がなんと "001" だった……発売から1週間ほどたってるんだけど、大丈夫なんだろうか……ちなみに先着100名らしいので、お早めに(一応)

さっそく近くの喫茶店で読む読む読む、店を変えてまた読む読む読む。一気に読了。おおまかな内容は以下を参照。

『六月の蛇』は、同名の映画*2の原作、というか先行ノベライズである。「素晴らしい映画監督は変態エロでなければならない」というのは譲れない至上命題*3だが、その意味では合格点をはるかにオーバーしている。さすが世界の塚本である。それは小説というかたちでもいかんなく発揮されていて、読みながら思わずニヤついてしまうほどだった。とても処女作だとは思えない。

セックスは、たった一度しか出てこない。それも、あまりフォーカスはあてられない。そうでない部分が、よりエロい。そして、全編を通して背景に漂う死がエロさをより際立たせる。際立ったエロが、再び死を際立たせる。エロと死のスパイラルは、とぐろを巻いて上昇してゆく。もしかしたら「ありがち」と思う人もいるとは思うが、やっぱりおれはストイック・エロにとことん弱かった*4

でも、肉と妄想はどちらだけでもダメで、真のエロがそのあいだのどこかにある、または両者の交わりの果てにあるのは間違いない。嫉妬も抑制も理論も思いやりも、結局はエロの前に瓦解してゆく。むしろ、瓦解の快感を高めるための伏線でしかない。そして、至高の瓦解が訪れてしまったら、もうあとには死ぬくらいしか残っていないのだ……って、ダッチロールでネタバレ回避しながら嗜好を述べてもどうしようもないな。

なんか福田先生が三島由紀夫賞をあげるような気がします。とりあえずこれから、サイン会に備えて塚本作品に漬かります。映画版ももうすぐ公開する(はず)

*1 マガジンハウスのお膝元・銀座に近いからかな?

*2 ベネチア国際映画祭の審査員特別賞をはじめ、いろいろ受賞している。

*3 とまでは言えないかもしれないけど、良い監督が変態エロであることは多い。

*4 もしや映画監督の素養が……。


2003-04-24

_ ケムマキ

ここのところ、「ケムマキ」が良いペースで更新されててとてもうれしい。語り口がどことなく新見南吉ぽい。

_ 新見南吉

新見南吉といえば、先日「でんでんむしのかなしみ」を読んでびっくりした。冒頭、でんでんむしがいきなり「気づく」ところが、とにかくすごい。

「でんでんむしのかなしみ」は青空文庫に入ってないけど、著作権が存続してるのかな。〈九助もの〉もいいです。もちろん「ごん狐」も。

_ 負荷率がまた上がった。やはり amazon.rb が負荷になってしまうらしい……今後はひかえめにしよう。


2003-04-25

_ 辻希美 辻希美 辻希美

バイトに行った。オタクな生徒がきた。問題を解いているところを見に行ったら、解答用紙に「辻希美 辻希美 辻希美」と書かれていた。

バイトが終わって駅について、喫煙所で煙草をふかしていると、若いサラリーマンが文庫サイズの横浜周辺の地図本を広げている。こっちに赴任してきたばかりで慣れないのだろう。就職活動中の身であるため少し親しみを感じつつ見ていると、その友人が横浜の知識を披露しはじめた。でもそれが全部、風俗についての話だった。あの店にはこれを目印にしていけとか、事前に電話を入れておけとか。二人はとても楽しそうだった。

なんつーか、やっぱ社会に出なくてもいいかなぁと思った。


2003-04-26

_ [漫画] 弐瓶勉 "WOLVERINE: SNIKT!"

PLANETCOMICS.JPより。弐瓶勉がマーヴル・コミックスから作品を発表するそうです。主人公はウルヴァリンで、サブタイトルの "SNIKT!" というのはウルヴァリンが爪を出すときの音。

ウルヴァリンが、どことなくドモチェフスキーを思い起こさせます。マーヴルのリリースには珪素生物みたいのも出てます。カッコイイ。読みてー。

_ [漫画] ひぐちアサ「基本のキホン!」(月刊アフタヌーン2003年6月号)

きた。『家族のそれから』『ヤサシイワタシ』の、ひぐちアサの新作です。

——夏

甲子園で日本一が争われている間
地方では新人戦が行われる

オレは2年になり 新チームの背番号1をもらった
が 3回までに6点取られたトコロで引っこめられ
交代でマウンドに上った1年を見て

野球をやる気がなくなった

どうよ、この冒頭。今回はここからはじまります。

ものすごい労力かけて漫画描いてるかんじがします。誰でもそうだとは思いますが、特に苦労してそうなかんじがする。がんばってほしい。


2003-04-29

_ 宮沢賢治は理屈っぽい

母親が「本を貸してくれ」と部屋をたずねてきたので、適当にみつくろう。以前貸した谷川俊太郎のエッセイはお気に召さなかったらしい。「もっと簡単なやつがいい」そうだ。

なので、とりあえず『風の又三郎』を提案してみたところ、「宮沢賢治って理屈っぽくない?」と怪訝な様子。新鮮な評価だ。

「宮沢賢治が理屈っぽかったら世間の本はほとんど理屈っぽいすよ」とツッコむと「まぁ、私は本当に理屈っぽくないからねぇ」と言いながら『風の又三郎』を持っていった。

_ 草野満代は「ニュース23」で必要以上に胸を開けていると思う。


2003-04-30

_ 三国志占い

ウラチェリ。」から三国志占いに飛んでみた。

結果は関羽でした。うーん、なんとなく微妙……なんていうと日本のファンとか中国の人全般から怒られそうですが、運が悪かったというイメージがあって。座右の銘が「色即是空」なのは妙にわかる気が。呂布との一騎打ちはやめておこう。

_ [漫画] 岸本斉史『NARUTO —ナルト—』(集英社)

408872898XGWの課題図書として全巻借してもらったのはいいんですが、早くも最新刊まで読みきってしまいそうな勢いです。もったいないけど、止められないものはしょうがない。イメージはカカシ先生の3巻で。

今までも、たまにジャンプで連載をチェックしてたはずなんですが、まとめて単行本を読んでみてはじめて、重大なミスをしていたことに気がつきました。僕は今まで、

  1. サスケとネジを見分けられてなかった
  2. 大蛇丸とイタチを見分けられてなかった

だって〜外見も「キャラ」も似てるしィ〜。道理でストーリーがよく入ってこなかったわけだよ……。