2月12日から見れたらしい。青山真治監督で、夏川結衣・杉本哲太・有森也美・YUSUKE・岩松了などが出演するショートフィルム。3話構成で全34分、ストリーミング版とダウンロード版あり。ダウンロード版はインタラクティブムービープレーヤー「Web CINEMA BOXX」というのを使って見る方式で、本編再生のほかにもいろいろ機能がついてるらしいけどストリーミング版で見たのでよくわかりません。
青山真治っていうと『EUREKA』がかなり好きで『月の砂漠』も見たいなーと思いながらまだ見れてないんですけど、こんなところで細かい仕事してたんですね。ストーリー、出演者、予算や画面作りなどなど、全体的に90年代のフジテレビ深夜ドラマを思い出す作品で、『FRIED DRAGON FISH』とかが好きな人にはいいんじゃないでしょうか。個人的にもかなりOKでした。
これからはショートフィルムが増えてくると言われてますが、企業バックの形式も増えるのかもしれません。『Grasshoppa!』みたいな形とか、8cmDVDをもっと安く売るとか、いろいろ考えられますが。面白いのが増えてくるとうれしい。
はてなダイアリーが標準搭載してる画像アップローダーがうらやましかったので、絵日記プラグイン機能追加版を導入。少し「ブログ」らしくなった。
画像につくアンカータグのURLをアップロードした画像以外に変えられないのがちょっと残念。
4月16日22:00からはじまる新ドラマ。小川彌生『きみはペット』(講談社)が原作なんだけど、原作も知らなかった。OLが行き場のない美少年をひろって「ペット」として養う、という話。番宣番組を見てたら、現実にもこういう関係があるといってレポートしていた。恋愛という緊張関係を避けたがる一方で男性を求める心理が「ペット」を生むのだとかなんとか。
これは新しい「ヒモ」のかたちであろう。女性が金を稼ぎ男性を養うという形式だけを見れば、「ヒモ」である。だが、「ヒモ」というと女性が男性に隷属する「鵜飼い」のような構造が前面に出すぎる。そこで、女性が男性を所有する女性優位の関係を強調するため「ペット」という言葉が持ち出される。
「女性は男性に養われなければならない」という古くさい常識が前提とされていた時代に「ヒモ」という言葉が生まれたのは納得しやすくて、男性がプライドを維持するために「女性を働かせる」というイメージを持たせる必要があった。女性が稼いでいるとしても形式上は男性優位でなければならなかったから、「ヒモを握っているのは男」とされていた。
しかし、そのような前提が必要なくなった現在、男性はより気持ちよく女性に養ってもらう≒「養わせる」ために「ペット」となる道を選ぶ。つまり、ヒモの適応形が「ペット」なのである。男性は進化している。
まー、「ペット」には性的な関係が存在しないという性格もあるらしいですが。ドラマ上は。