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2004-03-07

_ CM・PV 作家特集

B0000AM8GEっていうかツタヤでなんとなく選んでいたら、スパイク・ジョーンズ監督『マルコヴィッチの穴』と、ローマン・コッポラ監督『CQ』を手に取っていた。

スパイク・ジョーンズはNIKEのCMが印象深く、ローマン・コッポラはネットで見たホンダの“Purpose”でびっくりしたり。

でもこの2本なら、かなり『CQ』のほうが面白かった。どちらもコメディを装いつつ、『マルコヴィッチの穴』が哲学的なメッセージを込めようとして(失敗して?)いる一方で、『CQ』はサラっと青春をすべり込ませて終わる。主人公が映画青年という設定も含めて最終的にはベタな方向に流れていくんだけど、このベタさがイイ! 七光り補正をかけて観たにも関わらず、やられる。そしてアンジェラ・リンドヴァルの壁紙もみつける。

この勢いで CM・PV の名作DVD『DIRECTORS LABEL スペシャル・トリプル・パック(初回限定生産)』をアマゾンでポチッとしてみた(でもコッポラは入っていない)。現時点で、まだアマゾンには在庫が残ってるみたいです。

※3/8 26:00 現在、アマゾンにはすでに在庫なし。滑りこみだったのかな。

_ マイはてなアンテナ満杯

ここのところ、はてなアンテナに URL を登録しまくっていたら、「無料ユーザは200件までね」と言われてしまった。200件だったのかー。もうちょい増やしてほしいところだけど、そう思っている時点で思惑通りなんだろうなぁと思ったりして。

はてな関連のサービスにはお世話になってるし、金を出してもいいサービスだとは思いつつ、同等のスクリプトを自分で作ってみようかなーと思って手を出したら、週末がつぶれてしまった。「なつみかん」を改造しようかとも思ったんだけど、更新を関知する方法の違いと、スクリプトの複雑さに目眩がして、とりあえずフルスクラッチでアプローチする方向を選択(どっちにしても週末はつぶれただろうけど)。

しかも Perl に明るいわけではないので、 LWP::UserAgentWWW::MechanizeHTML::Parser などモジュールの使い方に手間取り、マニュアルと格闘。日本語訳がなかったら倍は時間かかってた……。

で、とりあえずコマンドライン上で実行すると配列に入れた URL を順に読みに行って、レスポンス中の HTML/XML タグを除去してペーストするところまではたどり着いた。あとは最低でも、取得したデータを保存して、次回のチェック結果と比較して差分を取り出し、リンクを更新順に再配置する、という機能が必要。さらに URL の登録・削除やチェック範囲など設定をウェブから行える機能をつけたいところ……。でもとりあえず、cron に乗せられるものにすることを中期目標としておこう。


2004-03-10

_ 東京大学、アニメやゲームの国際的プロデューサーを養成−ジブリの鈴木プロデューサーや押井監督などが講師に(AV Watch)

なんじゃこりゃあああああ。ついにヲタク大学だということを認めたか……この講師陣が本当に講義するなら聴いてみたい気はするけど。


2004-03-15

_ Directors Label

B0000TXOHWPerl 書きながら見まくってました。ここ数年の好きな MV がほとんど収録されてるかんじ、っていうか監督名もわからず好きだったビデオまで入っていて驚いたり。

スパイク・ジョーンズはバカ監督というにふさわしい暴れっぷりで、特にファットボーイ・スリムの作品群が素晴らしすぎます。たまらん。今日は Torrance Dance Community が MTV アワードを受賞するまでの軌跡を見て感動してました。

ちなみにこのビデオを共同監督したのがローマン・コッポラで、ドキュメントにもちらりと登場していましたが、予想通りというべきか見るからにオタクな白人で安心しました。クリス・カニンガムがイケメンだったので心配だったんですが。あと、ファットボーイ・スリムが「スパイク・ジョーンズを黒人だと思っていた。スパイク・リーの影響かな」とコメントをしてたんですが、僕も同じ勘違いを、おそらく同じ理由でしてました。

ミシェル・ゴンドリーは本当に「かわいい」*1 MV を撮ってて、細かい手作業をこなしてるかんじ。3人の中でも、はじめてビデオを見て最も驚いたのはこの人の作品で、冷静に見てもまだカイリー・ミノーグの Come in to my world だけはどうやって撮ってるのか想像できない。でもコメンタリーでネタバレしてるっぽいので、これから見ます。

片面2層DVD5枚組という量は見応えがあって、しばらく楽しめそう。ゆっくり時間をとって見ることもできるし、出かける前の景気づけに1曲だけかけることもできて便利ですよ。買ってよかった……*2

*1 やっぱり本人もそんなかんじ。作品も本人も、どことなく佐藤雅彦と近いものを感じる。

*2 ほとんど CM が収録されていないのが惜しいけど、権利問題もからみそうなので仕方ないところか。MV だけでかなりの量あるのでいいけど。

_ アンテナ制作

制作開始から10日、着々と進んでいたりします。途中、発表を控えた友人をチャットに縛りつけたり、ひとこぶラクダ黒ヒョウと格闘しながら*1学習しましたよ。特にハマったのが「リファレンス」の概念なんですが、飲み込めたとたんにはかどりまくり、現在は主要な機能のほとんどをモジュールに逃がすこともできました。生涯ではじめて「俺、いまプログラミングしてる!」と実感してます。〆切がなければ楽しいなー。

エンジンの部分は動作するようになったので、徐々にインターフェースに取りかかり中。更新情報を動的表示にするか静的にするかで一瞬悩んだけど、現在は静的の方向で進めてます。最終的には設定で選べるようにしたい。

もうちょっと練り込んで、仕様が固まったら公開してみようかと思っています。さきちんの要望通り、さるさる日記もチェック可能ですよ。

*1 とはいえ、この2冊はえらい有用で、さすが両方足すと1万円超える本だなーと思いました。


2004-03-23

_ 「会えなくなるとさびしいよね」

とはいえ、本当に会いたいと思うのならどれだけ距離があっても会うことはできる。そうした状況がありながら会わないのは単純に、会う必要がない、つまり元々それほど会いたいと思わないからだ。別れが寂しいのは、両者を結びつけるものが距離的な近さだけしかないという事実を端的に示されてしまうからで、そのことをこそ寂しいと思っているんじゃないだろうか。

僕の怠惰と戦って勝利し、距離や都合の壁を越えても会いたいと、会う必要があると思わせる人が一人でもいるかどうか。僕はこの質問に、確信を持ってイエスと答えることができない*1

すべて、いつも通りの展開である。はたして2年後もこう思っているだろうか。ひとまず、チルチルとミチルのパンとして。

*1 自分以外のせいだと言いたいのではありません、念のため。