関内のシネマ・ジャックで催されている「勝新太郎映画祭」へ行ってきた。今日のプログラムは『座頭市の歌が聞える』(1966)と『座頭市あばれ凧』(1964)の2作。って発表年はいま調べたんだけど、この2作はほぼ同時期で、「あばれ凧」のほうが前なのか。てっきり「歌が聞える」のほうがだいぶ古いのかと思った。キャストやスタッフ(勝新以外はまるっきり別)の違いを、時代の違いであるように感じてしまったのかも。「歌が聞える」は渋い仕上がりで、「あばれ凧」はギャグも多めの派手な作品。
座頭の市さんは、やさしくて、コミカルで、強くて、怖くて、哀しい。これだけ多くのものが、勝新太郎の怪演するたった一人のキャラクターによって表現されてしまうと、各キャラクターの役割分担がしっかり決まっている最近のテレビドラマなんて1mgのタバコみたいなもんだ。
今期は珍しくドラマを2作も観ていて、それが木曜の『TRICK』と『マンハッタンラブストーリー』なんだけど、今日ばかりは薄味すぎていつものように楽しめない……。一応、最近のドラマではキャラが濃いほうだったはずなんだけど、どめくらもつんぼもどもりも出てこないしなぁ。
あと2回は行きたい!
お〜もい〜で〜ひぃ〜とつなにも〜な〜いぃ〜〜〜とおきょお〜〜〜〜〜♪ (住んだことがないため)
みたいな小ネタはいいとして、佐渡在住フォーク兄弟デュオ・平川地一丁目の『とうきょう』を聴いてます。くるり『東京』のときもそうでしたが、上京したこともない身*1なのに、望郷モードに入りまくっています。
「遠くへ来たんだと/あの街が遠いと/波の音さえ聴こえない(草を踊らす風もない/思い出一つ何もない)」なんて、僕みたいに想像じゃなくて実体験から、切実に泣ける人はたくさんいるはずだと思います。そういう人の気持ちを想像してさらに望郷モードが加速してしまいます。そこに、兄弟のハーモニーが……もう……ううう。
ていうかいま公式サイト見てたんですが、メインボーカルが男の子だったとは! テレビでちらりと見ただけで女の子だと思いこんでた。しかも二人は兄弟で、林直次郎(弟)は1990年生まれ! 90年生まれかー。林龍之介(兄)でも88年だし……どちらも、日記がすごくいい。萌え。
しかし弟の変声期が今から怖い。ノーモア Folder !
*1 そもそも東京に移住しても「上京」にならない距離に住んでいる。