4594603327一度、友人に薦められてから気になりつつも読んでなかった舞城。三島賞を取ったあとになっても読んでなかった舞城。マイジョウヒデキ。マツイヒデキ。あとかたもなくなった。
『ラリアットポイント』を描きつづけようとしたら別の俺が邪魔するので上手く描けない……という俺の演技は完璧だ!でも俺誰に向かって演技してんだろう?『ラリアットポイント』の存在は誰も知らないのに。あ、俺か。俺は俺に向かって演技してんのか。俺は俺に向かって俺が狂ったような演技をしてるけど、じゃあそれは何のためかというと、俺を楽しませるためだ。うお、すげーその演技上手い、と俺は言う。すっかり騙されそうだったっての。マジで俺狂ったかと思ったよあぶねー。俺は本当は狂ってはいない。だから描こうと思ったら『ラリアットポイント』をちゃんと描ける。大事なのは目と手と太もも。太ももの肉付きは少なめでいい。足の付け根と膝のあたりが少し厚めで、股間から膝の内側は少し開いてるくらいが俺の好みだ。Ωの目を七つ並べてみた。Ωは宇宙人だ。小学生を食う。七つ目のΩから見た世界。これこそ狂ってる!俺はすげー変な絵を描ける。楽しい。でもこれはもうホントに見せらんねーな。見せたら俺マジで狂ってると間違われる。
(「en-taxi」 52頁)
頭の中をパケットでパンパンにしながら日記サイトとかやってて「日記で嘆いてる漏れを楽しんでる漏れwww」とか書いてる香具師は全員PC落として本屋に走って熟読汁。
実は「群像」7月号も買ってあるんだよねー。
以前書いた日記に誤りがありました。江國香織がフランスの「フェミナ外国小説賞」を受賞したと書いたんですが、これはフランスのフェミナ賞("Prix Femina")とは別物の、国内の賞でした*1。
# gato (20030531 Sat 02:08)
江國さんの受賞されたフェミナ賞は、
日本の「季刊フェミナ」という雑誌のかなり
マイナーな賞で、フランスのそれとは異なります。
ですので、フランスのフェミナ賞は辻さんが
初めて受賞ということになります。
というツッコミをいただきました(本当に感謝)。気づくのが遅くなってごめんなさい。こちらでも調べてみたところ、『409ラドクリフ』の初出は「季刊フェミナ」(学習研究社)創刊号なんですね。読売新聞の記述も正確なものでした。訂正します。
無知でした。ベッカム様にお買い上げされたいくらいでした。
*1 ただし、フランスのフェミナ賞も「フェミナ」という雑誌が主催する賞なので、日本の「季刊フェミナ」と無関係ではないのかもしれません。裏は取ってませんが。