トップ «前の日記(2003-03-11) 最新 次の日記(2003-03-13)»

2003-03-12

_ 病んでいるきみがいるなら健康なぼくが病んだらきみは健康

はい、空前の「癒し」ブーム。猫も杓子も癒し癒し、よっしゃよっしゃって言うの誰だっけ? というわけで各企業が「癒し系市場」を狙ってるほどなわけですが、テーマは「癒し」です。これもそろそろ終わりに近づいてていいブームだと思うんです。森尾由美的には「ブーメスト」です。で、ミネルヴァの梟よろしくブームを総括してみようと書いてます、涙こらえて書いてます、女心の未練でしょう。ていうか、そんなブームがまったく関係なかった人も大勢いるわけですが、その人々にとってはなぜ関係ないのか、みたいな話をしてみたい。

「癒し」がブームになるのは「癒す」べきものがあるからです。つまり「癒し」の前に「病」があるということですね。「癒し」ブームというのは、裏を返せば「病」ブームであったというわけです。気軽に「鬱」とかいう言葉を口にするようになっているのもひとつの表れでしょうが、世の中「病」ブームであると。

でも、ブームになる前から病んでいる人たちは大勢いました。といってもブームになった後とは比べものにならないほど少数ですが、病んでいる人というのはいつもどこかにいました。詳しくはエイズで死んだフランス人のゲイが書いた本でも読んでもらうとよいらしいのですが、簡単にいうと、病んでいる人というのは社会を構成するためにいてもらわないといけないんだけど、病んでるとされる人がいつも同じわけじゃなくて、時代の変化とともに変わってきたんだよ、なんてことをスキンヘッドのゲイが言いました。まぁスキンヘッドのことはどうでもいいのですが、病んでいる人がいつも少しずついたということが大事です。

そんなもとから病んでいた人々は、世の中が「病」ブームになった今、どうなっているのでしょうか。世の中の多くのひとが「病んでいる」中で、もとから病んでいた人たちは、ブームになってから「病みはじめた」人たちと同じように「病んでいる」の? 「社会をまるごと病ませてしまう」ことで、いままで病んでいた人たちも一緒に癒されてしまったのでしょうか。生きてるひと全員が病んでしまえば、もとから病んでいた人もみな同じ。これが本当なら、かなりの大発明というか、なかなかのアイデアですね。

でも、きっと違います。もとから病んでいた人たちは、少なくとも「病」ではないし、おそらく今言われている「癒し」の対象でもないのです。彼らは相変わらず少数派で、しっかり生き残っているはずです。では、「病」ではないが「癒された」わけでもない、もとから病んでいた人々は、いまどうしているのでしょうか。どこにいるの? ……まだそれに名前はついていません。でも、やっぱりどこかにいるはずです。まだ見えていませんが、彼らを呼ぶ名前がそろそろ出てきはじめてもいい頃です。まぁ、「癒し」ブームが終わったらまた病んでいて、「時代遅れ」と言われてるかもしれませんが。

_ 「狂ってる」と言えばいいことに、書き終わってから気づいた。やるなスキンヘッド。

_ 燃焼系アミノ式

健康番組から火がついたアミノ酸ブーム、ここにきてドリンク市場も群雄割拠の様相を呈してきましたね。特に最近は「アミノサプリ」と「燃焼系アミノ式」のCMがどちらも面白めなので、少しだけ注目しています。

でも、今日コンビニでどちらかを買おうと思ったんですが、迷った末レジへ持っていったのは「アミノ式」のほうでした。ねんしょ〜け〜ねんしょ〜け〜あ〜みのしき〜♪ という歌が耳にこびりついていたのが大きいですね。あと、CM撮影のときにくるくる前転する女の子にはワイヤーがついていたのかどうかも非常に気になっています。ツイ・ハークかと。

あと、「ね、年少系!?」とか「しょ〜こ〜しょ〜こ〜しょこしょこしょ〜こ〜」とかを連想したわけではありません。決して。

_ 今日見たもの、あそんだもの。ポエ山のBBSでも話題の乾電池サイトNewgrounds.comDISORDERLYFelly Halim さんの Bauns、 MondoMiniShows.com の Happy Tree Friends (unofficial page) とか。ほぼ友人のタレコミ頼り。