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2003-11-25

_ ヤフオクに村上春樹の直筆原稿 (via 日々の凧あげ通信)

う、字がかわいい。丸文字→80年代ってことなのか? どちらも『映画をめぐる冒険』所収の映画評の一部です。

何ともいえない値段。それほど大人気というわけでもないみたいです。

村上春樹といえば、「村上春樹 キリンジ」の検索結果から跳んできた人がいて知ったんですけど、キリンジについて発言してるんですね。「1960年代のソフトロックの影響を強く受けたような、なかなか楽しい音楽」(ここより)だそうで。どこに書いてあったんだろう。

イーストウッド監督『ブロンコ・ビリー』評の原稿にも「とりあえず楽しい映画である」という表現がありますね。あまりこの人のレビューを読んだことがないので、「楽しい○○」がどの程度のほめ言葉なのかわかりません。少なくとも熱烈にほめてるわけではなさそうですが。

とはいえ、長編の中によく出てくる「まともな○○」という表現はなかなか評価しているものに対して使われる気がするので、形容詞が簡潔だから評価は低いなどと考えるのは短絡かもしれません。村上春樹が「激ヤバ!」とか「超マスト」なんて言ってる姿は想像しづらいので、もしかすると「楽しい○○」も高い評価の表れだったりして。

「バターと犬とペット」は、どうということもないけれど、まともで楽しいウェブ・ログである。やれやれ。

_ Kigurumi or Cosplay ?

昨日の Boing Boingサブリナたんが紹介された直後、着ぐるみとコスプレをめぐって混乱していたんですが、それを見かねた心ある有志によって正確な定義が伝えられたようです。

日本の2種類のドレス・アップの違いはぼんやりとしてるんだけど、ある種の区別もあるんだ。コスプレはほとんどの場合マスクは着けず、色々なゲームやマンガ、アニメなどのキャラクターを元にしている。これは一般に空想的な見た目になるね。日本の大多数のコスプレイヤーはハードコア・アダルトの市場に入り込むことを好まない。でもフェティッシュな方面と関係があることを否定するわけでもないんだ。「コスプレ・ガール」っていう英語の本があって、アダルトなものもそうじゃないものも見つけられるよ。及川奈央はたくさんのアダルト・コスプレの仕事を残してるしね。

マスクを使うと、それはキグルミになる。もともとキグルミは、ディズニーランドでグーフィの格好をしてる人たちと同じものだよ。日本のアミューズメント・パークとか、街頭の製品プロモーションでもよく見かけるね。こちらも普通はマンガ・アニメ・ゲームの世界から持ってくることが多い。今、ある人たちはこれを生活のためにやってるけど、別のある人たちは趣味のためにやっているんだ。まぁ明らかに、マスクに加えて肌色のストッキングや前身タイツを着たがる人たちは一歩先に行ってるよね。また、全部じゃないけどほとんどの場合、男がやってることを怪しいと思ってるかも知れない。これは手間がかかるわりに、何とも伝えるのが難しいところだね。

(最後のほうの訳がかなり怪しい)というわけで、マスクの有無が着ぐるみとコスプレの境界を判断する大まかな目安になるというあたりは伝わったようです。正確な日本文化の姿が国際的に理解されるための重要な一歩ですよ。

でももう一つだけ、キグリミじゃないから。